数学のケアレスミスをなくすための7つの方法
数学で「解き方は合っているのに、最後の計算ミスで落とす」が続くと、実力より点数が下に出て自信が削られます。特に中高一貫の数学は、途中式が長くなりやすく、符号・移項・同類項・小数分数・平方根などの“小さなズレ”がそのまま失点になります。
でも、ケアレスミスは「注意する」だけでは減りません。ミスの出方にはパターンがあり、書き方・見直し方・解き直し方を手順として固定すると、点数は安定します。
この記事では、ありがちな誤答につながる原因を切り分けながら、途中式を省略しない書き方、見直しのチェック順、解き直しで同じミスを潰す手順を7項目で整理します。「どこで落としているか分からない」「見直しをしても見つからない」という状態から、ケアレスミスを“再現性をもって減らす”ところまで持っていきましょう。
点を落とす場所が「最後の計算」なのか「途中の変形」なのかで、直すべき所が変わります。まずは、よくある誤答を見て、自分のパターンに近いものから当てはめてください。
よくある誤答例(どこでズレるか)
| 種類 | 誤答例 | 直し方の要点 | 見つけやすい場所 |
|---|---|---|---|
| 符号 | -(3x-2) = -3x-2 としてしまう | カッコ外しは「符号が全項にかかる」を先に書く | カッコ外し直後 |
| 移項 | x-5=2 → x=2-5 としてしまう | 移す前に「いまの式」を一度コピーしてから動かす | 等号の前後が動いた所 |
| 同類項 | 3a-2a = 3a としてしまう | 係数だけ計算し、文字は最後に付ける | まとめた直後 |
| 分数 | 1/3 + 1/6 = 2/9 にしてしまう | 通分の前に「最小公倍数」を小さく横にメモ | 通分の行 |
| 小数 | 0.3×0.4 の小数点位置がずれる | いったん整数にして掛け、最後に小数点を戻す | 掛け算の直後 |
| 平方根 | √12 = √6 としてしまう | 12=4×3 を作ってから √4 を外へ出す | 最初の変形 |
上のどれにも当てはまらない場合は、「式を書いたはずなのに値が変わっている」箇所がないかを探します。特に、写し替え(次の行へ移す瞬間)で起きやすいです。
ミニ演習(5分)|同じ所で落とさない練習
下の3問は、符号・移項・分数のズレが出やすいものです。途中式を1行ずつ書いて、どこで値が変わるかを目で追ってください。
- -(2x-5) = 7 を解く
- 3(x-2) + 4 = 10 を解く
- 1/3 + 1/6 を計算する
解答と途中式(クリックで表示)
1) -(2x-5)=7
-2x+5=7(カッコ外しは全項に)
-2x=2
x=-1
2) 3(x-2)+4=10
3x-6+4=10
3x-2=10
3x=12
x=4
3) 1/3 + 1/6
1/3=2/6(通分)
2/6+1/6=3/6=1/2
よくある質問(数学の計算ミス)
見直しをしてもミスが見つかりません
「答えだけを眺める」見直しだと見つかりにくいです。式を上から追うより、ズレが出やすい場所(カッコ外し/移項/通分/写し替え)だけを先に確認すると発見率が上がります。
途中式を書くと時間が足りません
最初から全部を長く書く必要はありません。まずはズレが出やすい所だけを1行ずつにし、慣れてきたら“省略しても安全な部分”から短くします。
符号ミスが多い日はどうすればいいですか
体調や疲れで増えることがあります。そういう日は、カッコ外しと移項をするときだけ、符号を赤で小さく書く/マイナスを丸で囲むなど、目で拾える工夫を入れると被害が小さくなります。
「計算だけ」練習しても点が安定しません
ミスが「計算」ではなく「変形(移項・整理)」で起きている可能性があります。誤答例の表で、自分が多い種類を1つ決め、その種類だけを集中的に減らす方が早いです。
テスト本番だけミスが増えます
焦りで「写し替え」が雑になりがちです。本番は、次の行に移す前に直前の行の数値・符号だけを一瞬確認する癖を入れると、増え方が止まります。
勉強方法を見直す
その問題を解いていたときの環境を思い出してみましょう。家で宿題を解いていたとしたら、身の回りに集中を削ぐようなものを置いていなかったか、100%集中できていたか考えてみます。学校のテストの場合も、何かに気が散ってしまっていたり考え事をしながら問題を解いていたとしたら注意力が散漫していたことでケアレスミスをしやすい状況であったと考えられます。コチラも参考にしながら、改善すべきところがあれば改善し、学習に適した環境で勉強するように改めましょう。
ケアレスミスの原因を探る
一口にケアレスミスといっても、ケアレスミスの原因はそれぞれ違います。移項の時の符号ミスなのか、ひっ算の位を丁寧に書かなかったことが原因なのか、答えの単位を間違えてしまったのか...など自分がしやすいミスを知っておきましょう。自分がやってしまいがちなケアレスミスを知っておくと、問題を解くときに気を付けながら解くことができます。まずは自分のミスをしてしまいやすい原因を探ってみましょう。
無理に計算式を省略しない
例えば、移行、同類項の整理などまとめて一気に計算すると、写し間違えのミスは防ぐことができますが、慣れていないうちにやってしまうと新たなミスにつながる可能性があります。まずは、一行でひとつの計算だけをするようにしましょう。また、数字や式をていねいに、ひっ算と式を分けて書くなど、後から見直した時にもわかりやすいように丁寧に書くことを心がけましょう。もちろん慣れてきたら時間短縮のためにまとめて計算することが必要にはなりますが、計算式でケアレスミスをしなくなったら次のステップに進むようにしてください。
よく出てくる数字は暗記する
5分の1=0.2、√2=1.41421356...など、よく計算で使うような数字は暗記しておきましょう。暗記しておけば計算する手間が省けるのでケアレスミスを生みません。ただ単に数字を覚えるだけでは意味がないので、なぜそうなるのかの理由付けをきちんと理解しておくと、もし忘れてしまっても計算で導き出すことができます。
見直しをする
一通り問題を解き終わったら必ず見直しをしましょう。見直しするクセをつけておけば、たとえケアレスミスしてしまっていたとしても、採点する前に気づくことができます。問題を解き終わった後に油断せずに、見直しも集中して行うようにしましょう。宿題や自分で丸を付ける問題であっても常日頃から見直しをして、問題を解いたら見直すという習慣をつけるようにしましょう。
問題を解きなおす
ケアレスミスをしてしまったら必ず問題を解き直しましょう。簡単なケアレスミスだからといってそのままにしてしまうと必ず同じミスをしてしまいます。ミスをしてしまった原因を知ったら、間違えてしまった問題を再度落ち着いて丁寧に解きなおしてください。もしかしたらケアレスミスが不正解の原因ではない場合もあります。その分野その単元の理解がきちんとできていないために正解を出すことができないという可能性も十分にあり得ます。その場合はもう一度その単元をしっかりと学習することになるので、間違えてしまった問題は必ず解きなおすようにしましょう。ケアレスミスであって、理解不足ではないと高をくくってしまわないことが大切です。
類題を解く
ケアレスミスをしてしまった問題の類題を解いてみましょう。そもそも解法が身についていないためにミスをしてしまった可能性も考えられます。計算方法や解き方が正しく理解できているか確認しながら類題を解きましょう。類題を解くことで自分がケアレスミスしやすい問題にたくさん触れることができます。前述したようなことを意識しながら問題を解きましょう。
まとめ
数学でのケアレスミスがなくなれば、本来であれば正解だったはずの問題を落としてしまうということがなくなるため、点数が安定します。数学の問題を解くときは勉強に適した環境で集中して、ケアレスミスをしてしまわないように訓練を積み重ねていきましょう。数学を苦手としている場合は、数学ができない学生向けの学習法も参考にして数学の勉強を続けてみてください。また分野別で苦手を抱えている場合は、数学(幾何分野)が中々出来ない生徒さん向けの勉強法、数学(代数分野)が中々出来ない生徒さん向けの勉強法を参考にして数学の苦手を克服していきましょう。
講座案内:受験対策 医学部対策講座【英語・数学】
基本的な英語の学力をつけた上で、大学別の対策を実施します。解答作成に必要な文章構成能力など総合的に養成します。
【数学】
医学部受験では、典型問題までは確実に解答していく力が求められますので、 合格に必要な実力を身に付けていくための学習計画を立てるところから指導させていただきます。



