1.バードランドとは?

『Birdland English Course』(以下『バードランド』と表記)とは、上智大学言語教育研究センター吉田研作氏監修の株式会社文英堂出版の検定外教科書です。5冊で構成されています。バードランドは、中高一貫校の一部で採用されている難易度の高い英語教科書で、グローバル化時代に活用できる英語力を養うことを目的に作成されています。「みんながわかるよう優しく学べる」というより「深く確実に学べる」ということに重点が置かれています。

バードランドは、中学校で高校の英文法の基礎を学び終え、約5年間で高校までの全範囲を網羅する構成になっています。そのため、取り扱う内容が多く、ページ数が多いのが特徴です。また、英文法をベースとし、読む・書く・聞く・話す」という4技能がバランスよく配置されていて総合的に学習できるようになっています。その中でも特に「聞く」「話す」を重視しています。教材としてはプログレス21に近いですが、英文は近年のテーマを取り扱っており、比較的興味を持ちやすい内容(例:野球選手のイチロー選手)や日常生活に関係するテーマが多いこともバードランドの特徴です。親しみやすい様々なテーマで、文法を基本に、繰り返し練習させ、習得できる作りになっています。

※プログレス21についての詳細は、コチラになります。

2.バードランドでの主な課題

バードランドには上記のような特徴があり、内容量も非常に多い教材となっています。バードランドは、中学2年生で急に難易度が上がり、中学3年生で大学受験生レベルになります。Lesson1からレベルが高く、最初から自分だけの力で理解するのは大変困難な教科書です。バードランドは難易度が高いうえに、中高一貫校の授業は進度がはやいため、特に中学1年生で高校生の文法を学習するにも関わらず、詳しい説明がないまま授業が進んでしまい、授業についていくことができなくなってしまうというケースを多く目にします。特に受験勉強をしっかりと行った受験生にとっては、最初のうちはついていけていると思ってしまい、中学1年生の段階で油断してしまい、学習を疎かにしてしまったことで、中学2年生で急に難易度が上がったときについていくことができず、落ちこぼれてしまうということが起こり得ます

また、バードランド準拠の問題集では、習ったことのない熟語や構文が次々と出てくるため、すぐに調べたり、先生に聞いてみたりと、新しいことが出てきたときにすぐに対応していく能力が必要です。そのため、予習を自分ひとりでやろうと思っても、知らないことが急にたくさん出てきてしまうことや、単語を調べたところで英文が難しく、予習の段階で内容理解まで進めることができないといったことも起こってしまいます。さらに、復習の段階でも、ひとつ理解できなかったことがあるとそこでつまづいてしまって、それがどんどん積み重なっていくことで英語に対するやる気が失われてしまったり、学習すべきことが多すぎてどこから手をつけていったらよいか自分だけで判断することができないうえに、適切な勉強方法が分からないということが起こります。

中高一貫校のテストは出題の範囲が広いためにテスト勉強はしっかりと取り組む必要がありますが、ひとりで学習しようとしてもなかなかテスト勉強を進めることも難しいことがバードランドの課題でもあります。定期テストの対策をしようと思っても、内容が理解できないからと言って、教科書の内容を丸暗記してしまったりすると、違う出題のされ方をしたときに理解ができておらず、使い方が分かっていないために全く答えが出せないといったことも起こってしまいます。バードランドだけで学習の時間がかなりかかってしまうことと、バードランドを学習したからと言って受験で必要な学習を網羅できるわけではないため、受験期にはバードランドの対策と受験勉強を並行して行わなければなりません。バードランドの学習をしても受験の勉強に直結しないこともあり、バランスを保ちながら学習を進める必要があります。また、バードランドは、リスニングとスピーキングが重視されており、大学入試時に必要とされる長文読解力をなかなか養うことができない内容となっていることも課題として挙げられます。

そのため、

・授業の進度に追いつけない
・単語量が多く、覚えられない
・英文が難しく、単語を調べても訳せない
・予習復習に時間がかかり、他の教科を学習する時間が減ってしまう
・バードランドに対応する参考書がなく、授業だけでは理解が追いつかない
・教科書で学習する内容と受験時に必要な能力が異なり、受験勉強が疎かになってしまう
・難易度が急に上がることでつまづいてしまう
・長文読解力が身につかない

などの状況に陥ってしまうことがあります。

3.バードランドの攻略法

中高一貫校専門塾エスコット(Escot)は、完全1対1の個別指導で、上記のような課題に対して以下のような対策を行います。

予習・復習の簡略化

予習…こちらから予習したい内容を厳選し、予習専用のプリントをお渡しし、効率よく予習ができるように指導いたします。
復習…授業後には復習内容が明示できるようなプリントをお渡し致します。

文法・構文

学習計画に基づいて、学習内容を指定させていただきます。授業内でテストを行い、必ず学習内容のチェックを行います。
文法・構文が身に着くまで繰り返し学習をすることで、文法・構文をしっかりと学習していきます。

単語・熟語

長期的視野に基づいて計画を作成し、週ごとに効率よく学習していきます。

長文読解

バードランドだけでは不十分な大学入試に必要な長文読解力を身につけるために、高難易度の長文対策も徹底して行います。

学年別単元と開講コース

学年別の英語対策と単元は各リンク先をご覧ください。学年別でコースを設けておりますので、様々なニーズに合わせた指導が可能です。

また、教室型の授業の他、オンラインでも同様の授業が受講可能です。当塾のオンライン授業につきましては、コチラをご覧ください。
中高一貫校専門塾エスコット(Escot)は、完全1対1の個別指導で、生徒さん1人1人に合わせたバードランド対策を行います。生徒さんそれぞれに状況が異なるかと思いますので、まずは1度お問い合わせください。

当塾での取り組み

当塾では、バードランド対策のほかにも、中高一貫校で多く採用されている、ニュートレジャープログレスの対策も行っています。また、『中高一貫校に通う生徒のための英語勉強法』を参考に、英語の勉強方法を今一度見直し、『中高一貫校に通う生徒のための勉強計画の立て方』にもあるように、勉強計画を立てながら英語の勉強を進めていきましょう。

 

コラム

数学の応用問題への対策や英単語の効率的な覚え方、勉強環境の整え方、中高一貫校生向けの春休み勉強法や定期テスト勉強法、数学のケアレスミスの防止方法、個別塾での指導の意義、冬休み勉強法、そして勉強計画の立て方など、幅広い学習に関するアドバイスを提供しています。