中高一貫校生の冬休み勉強法

冬休みは短いので、やることを増やすよりも「順番」を決めた方が回りやすいです。まずは 課題→弱点→先取り の3段階に分けて考えてみてください。

  • 課題:前半で片づけ、理解の穴を見つける材料にする
  • 弱点:中盤で1〜2個に絞って反復し、再現できる状態へ
  • 先取り:後半に少し入れて、新学期の授業の入りを軽くする

忙しい日もあると思うので、毎日の最低ラインだけは決めておくとゼロになりにくいです。
例:英語=単語10〜15分+例文音読5分/数学=計算・基本問題15〜20分

中高一貫校に通う生徒にとって冬休みは、イベントが多くペースが乱れやすい時期です。一方で、授業が止まる分だけ、自分の課題にまとまって向き合える貴重な期間でもあります。

冬休みに入ってから慌てて計画を立てても、うまく回らないことが多いので、ここでは「今日何をすればいいか」が分かる形で、冬休みの使い方を整理します。

冬休み2週間は「課題→弱点→先取り」の順で回す

冬休みを“やった感”だけで終わらせないコツは、順番を固定することです。おすすめは次の3ステップです。

  • 課題(学校の宿題):冬休み前半で仕上げ、理解の穴を見つける材料にする
  • 弱点(つまずき単元):範囲を絞って、解き直し・説明できる状態まで持っていく
  • 先取り(予習):新学期の最初だけでも触れておき、授業の入りを軽くする

「課題だけで終わる」「先取りだけして復習がない」など、順番が崩れると成果が出にくくなります。まずはこの型に当てはめるだけでも、冬休みの使い方が安定します。

冬休み前に決める3つ:時間・優先順位・最低ライン

1)予定を先に入れてから、学習を配置する

イベントや外出の予定がある場合は、先にカレンダーへ書き込み、その上で「勉強を多めにする日」と「最低ラインだけの日」を作ってメリハリをつけます。予定を後から入れると、計画が崩れやすくなります。

2)完璧な計画より「修正できる計画」にする

毎日○時間、という理想形にこだわりすぎると、1回崩れた時に全部が止まりがちです。多少ズレても、翌日や週後半で取り戻せる設計にしておく方が実行しやすくなります。

3)短時間でも続く「最低ライン」を決めておく

まとまった時間が取れない日でも、勉強しない日を作らない工夫が大切です。目安としては次のような形からで十分です。

  • 英語:単語(10〜15分)+例文音読(5分)
  • 数学:計算・基本問題(15〜20分)

最低ラインが決まると、忙しい日でも「ゼロにならない」冬休みになります。

2週間の最小テンプレ:3ブロックで回す

冬休みは短いので、やることを詰め込みすぎない方が結果が出ます。2週間を大きく3つに分けると回しやすくなります(目安です。予定に合わせて前後させてください)。

期間 やること ポイント
前半(1〜4日) 課題の全体把握→着手/弱点の洗い出し 課題は“提出用”だけでなく、理解の穴を見つける材料にする
中盤(5〜11日) 弱点克服(範囲を絞って反復)+課題の仕上げ 弱点は1〜2個に絞る。広げすぎると中途半端になりやすい
後半(12〜14日) 新学期の先取り(予習)+総点検 完璧を狙うより「分からない所を掴む」くらいで十分

学年別:冬休みの優先順位(中1/中2/中3/高1)

中1:学習の型づくりと基礎の穴埋め

  • やること:課題を早めに終わらせる/英語は単語・基本文法の反復/数学は計算と基本問題の取りこぼし回収
  • 避けたい失敗:予定に流されて学習が「数日ゼロ」になる

中2:苦手単元の固定と、次学期の助走

  • やること:つまずき単元を1〜2個に絞って解き直し/学校教材の解法を再現できるか確認/先取りを軽く入れる
  • 避けたい失敗:手を広げすぎて、どれも中途半端で終わる

中3:学年末・模試を見据えた「範囲の整理」

  • やること:これまでの範囲を総点検(抜けを可視化)/英数の基礎の穴を優先的に修正/解き直しの形を整える
  • 避けたい失敗:新しい教材に飛びついて、復習が薄くなる

高1:定期(評定)+先を見据えた土台固め

  • やること:英語は語彙・文法・精読の基本動作を固める/数学は典型問題の再現性を上げる/冬休み明けの単元を軽く見ておく
  • 避けたい失敗:短期間で一気にやろうとして、習慣が続かない

1日のモデル(平日/休日)

「何をやるか」だけでなく、「いつやるか」も先に決めておくと止まりにくいです。以下は一例です。生活リズムに合わせて前後させてください。

タイプ 時間帯 学習内容 狙い
平日 午前 課題・提出物(重め) 「残量」を減らし、後半の時間を作る
平日 夕方 弱点単元(解き直し中心) 理解の穴を埋め、再現性を上げる
平日 最低ライン(英単語・計算など) ゼロを作らない
休日 午前 弱点単元(まとまった演習) 集中して形にする
休日 午後 課題仕上げ/不足補充 提出+穴埋めを同時に進める
休日 先取り(軽め)+最低ライン 新学期の授業の入りを作る

科目別:英語・数学の進め方(冬休み向け)

英語:単語→文法→本文(精読)の順で積み上げる

  • 単語:毎日少量で継続(暗記→翌日チェックのセット)
  • 文法:つまずきテーマを絞って、例文で使える形にする
  • 精読:短めの英文でも、主語・動詞・修飾を丁寧に追う(なんとなくで読まない)

英語が伸びにくい時は、「単語だけ」「問題を解くだけ」になっていることがあります。例文音読を少し入れるだけでも、知識が使える形になりやすいです。

数学:基本を崩さず、典型の解法を“再現できる”状態にする

  • 計算・小問:ミスの型をメモし、同じミスを減らす
  • 典型問題:解法の流れ(最初の一手)を固定する
  • 解き直し:正解でも、条件の見落としや手順のあいまいさがないか確認する

冬休みは、単元を広げるより「解ける問題を安定させる」意識が合いやすい時期です。

英語・数学の進め方や学校教材の扱いで迷いがある場合は、学校の進度に合わせた学習設計を前提に整理している学校対策(英語・数学)も、必要なところだけ参考にしてみてください。

課題を“終わらせるだけ”にしない:復習チェックリスト

冬休みの課題は、提出のためだけでなく、理解の穴を見つけるチャンスにもなります。次のチェックを入れるだけで、同じ時間でも成果が変わります。

  • 解けなかった問題に印をつけ、翌日に必ず解き直す
  • 解説を読んだ後に「自分の言葉で説明できるか」を確認する
  • 間違いの原因を1行でメモする(計算/条件読み落とし/知識不足など)
  • 同じタイプを2問だけ追加で解き、再現できるか試す
  • “分かったつもり”で次へ行かず、最低限の確認を入れる

先取り(予習)で新学期をスムーズに:完璧を狙わない

冬休みは復習や苦手克服だけでなく、先取り学習(予習)にも向きます。ただし、予習は「完璧に理解する」よりも、次の状態を作るのが目的です。

  • 新学期の単元を教科書や問題集で軽く見ておく
  • どこが分からないかをメモして、授業で回収する
  • 「予習→授業→復習」のサイクルを、小さく始める(前日に教科書を読む/当日にノートを見返すなど)

予習が入ると、授業での理解が速くなり、復習もしやすくなります。冬休みの間に“回る形”を作るのが狙いです。

講座案内:学校対策 先取りコース(英語・数学)

冬休みは「何を、どの順番で、どこまでやるか」を決めるだけでも、進み方が安定しやすくなります。英語と数学は学校の進度や教材に合わせて復習・先取りを設計できると、冬休み明けの授業が楽になることがあります。

  • 英語:学校の先取りにとどまらず、必要に応じて英語資格の対策も含めて学習計画を組み立てます。
  • 数学:学校での学習を「復習」として活用し、定着率を高める形で進めます。

まとめ:2週間の冬休みを「次の一歩」につなげる

冬休みは短い分、過ごし方の差が出やすい期間です。ポイントは次の4つです。

  • 冬休み前に計画を立て、予定を入れてから学習を配置する
  • 完璧な計画より、修正しながら続く計画にする
  • 課題は“終わらせるだけ”にせず、弱点発見と解き直しにつなげる
  • 最後に先取りを少し入れ、新学期の授業の入りを軽くする

プライベートの時間も大切にしながら、学習をゼロにしない形が作れれば、冬休み明けの授業が進めやすくなるはずです。復習や先取りの設計で迷う場合は、必要に応じて学校対策(英語・数学)も参考にしてみてください。

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