プログレスとは、多くの中高一貫校で採用される、英語力を高めるための学習教材です。この教材は文部科学省の検定を受けておらず、高度な英語表現豊富な語彙で、学習者の英語力を飛躍的に伸ばす設計になっています。一般の検定教科書よりも難易度が高い分、実践的な英語スキルが求められる方に最適です。当塾ではこの「プログレス」に特化した効果的な学習サポートを提供し、スムーズな英語習得をお手伝いします。

1.プログレス(Progress in English 21)とは?

『プログレス』は、中高一貫校で広く採用されている検定外の英語教材で、日常生活や実社会で必要な英語力を養うことを目的としています。多彩な英文と語彙を通じ、聞く・話す・読む・書くの総合的なスキルを段階的に伸ばせるよう設計されています。

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『Progress in English』または『Progress in English 21』(以下『プログレス』と記載します)は、長らく多くの中高一貫校で使用されている、イエズス会出版から発行された英語教科書です。

まず、プログレスは検定教科書ではありません。検定教科書とは、文部科学大臣の検定を受けて正式に小学校、中学校、高等学校で使用が認められた教科書のことを指します。

一方、プログレスは検定教科書ではなく、その代わりに高い英語力を育てることを目指しています。プログレスは、日常生活や実社会で必要な英語表現を強調し、そのために検定教科書よりも難易度が高い場合があります。

さらに、プログレスは豊富な英文と語彙を提供しています。これにより、学習者は検定教科書と比較してより幅広い英語表現に触れることができます。文章は主に「小説」「物語」「会話文」から構成され、日常生活に基づいた実用的な文例が豊富に取り入れられています。

また、プログレスは聞く話す読む書くのスキルを順序立てて学び、反復学習をサポートする設計となっています。これにより、学習者は総合的な英語力を向上させることができます。「効果的な学習」もプログレスの魅力の一つと言えるでしょう。

詳細については、当塾英語科講師の甲田が説明しているコチラをご確認下さい。
【PROGRESS IN ENGLISH 21 完全攻略】はじめに

 

プログレス21と検定教科書の3つの違い

プログレスは「難しさ」「多さ」「スピード」の3つの観点で、他の教科書と比べると大きな違いがあります。そうであるからこそ習得できれば高い実力がつくのですが、四苦八苦することも多いように思います。

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  1. 難易度の高さ

    まず、最も顕著な違いの一つは難易度です。『プログレス21』は、BOOK 1からBOOK 3までの範囲で、検定教科書の中学1年生向けの内容と比較して、英語表現が早い段階から高度なものとなっています。このことは、学習者にとって最初から英語の高度なスキルを養う機会を提供します。これは、英語力向上を追求する学習者にとっては大きな利点です。

  2. 文章と語彙量の多さ

    『プログレス21』は、文章の難易度および語彙量においても検定教科書に比べて高い水準にあります。この教科書は、日常生活や実用的な英語力の向上を目指しており、そのために多彩なテキストが含まれています。検定教科書よりも高度な文章を通じて、より幅広い語彙を習得する機会を得ます。これにより、実用的なコミュニケーションやリーディングスキルの向上が期待されます。

  3. 習得期間の短さ

    『プログレス21』は、学習者に短期間で高度な英語スキルを習得する機会を提供します。検定教科書では通常、6年間かけて学ぶ文法を習得しますが、『プログレス21』ではBOOK 1からBOOK 3までの内容を通じて、中学1年から中学3年までの3年間で文法を習得することができるように工夫されています。このスピーディな学習プロセスにより、学習者は短期間で高度な英語スキルを獲得し、実社会での英語コミュニケーションに自信を持つことができます。

これらの違いは、『プログレス21』が英語学習の新しい次元を開拓する一助となり、学習者にとってより高度な英語スキルを身につける手助けをしています。

どの学習方法を選択するかは個人の目標や学習ペースに依存しますが、『プログレス21』は高度な英語スキルを短期間で習得したい方に特におすすめの教材です。

 

プログレスの大まかな流れ

プログレスは、BOOK 1~BOOK 5の5冊で構成されています。

以下では、『プログレス』の大まかな流れと各冊の特徴について詳しく見ていきましょう。

BOOK 1 ~ BOOK 3:基礎文法の習得

最初の3冊、BOOK 1からBOOK 3は、高校の基礎文法レベルを習得するために設計されています。これらの冊子は、英語初心者にとって理解しやすいように構成され、基本的な文法ルールや語彙を丁寧に教えています。

英語の基礎を固め、安定した英語力を築くための基盤を作ります。特に、英語の基本的な構造や単語の使い方をマスターすることが強調されています。

プログレス21 REVISED BOOK 1

成語を含む単語数は約1,290語で、中1~中2用とされています。

単元:現在形、疑問文(be動詞)、疑問詞、複数形、所有格、現在形(一般動詞)、命令文、3単現、現在進行形、代名詞の目的格、過去形、過去進行形、未来の表現、some, anyの使い方、数量・分量の表わし方、助動詞、There is/are~構文、頻度・時間の表わし方、前置詞、頻度・時間の表わし方、不定詞

各項目については、当塾英語科講師の甲田が説明しているコチラをご確認下さい。

1 this is~. be動詞・不定冠詞 疑問文
2 疑問詞whatで始まる疑問文 Yes/Noの答え方 名詞を修飾する形容詞
3 複数形 所有格 疑問詞what/who・指示形容詞
4 一般動詞の平叙文(1人称) 一般動詞の疑問文 色を尋ねる疑問詞
5 疑問詞where・位置を表す前置詞 定冠詞 補語としての形容詞
6 命令文 Let’sを使う命令文 Shall weを使う疑問文
7 現在形の肯定文、一般動詞の3単現 現在形の否定文 現在形の疑問文
8 疑問詞what、一般動詞 疑問詞how many 疑問詞when/whereと一般動詞
9 現在進行形の平叙文 現在進行形の疑問文 代名詞の目的格
10 規則動詞の過去形 過去形の否定文 過去形の疑問文
11 不規則動詞の過去形 疑問詞が主語となる疑問文 nearとfar from
12 be動詞の過去形 過去進行形 所有代名詞
13 be going to~ 未来を表す否定文 未来を表す疑問文
14 Shall Iを使う疑問文 否定文疑問文で使われるany 物質名詞 否定疑問文と答え方
15 many+複数形much+単数形 how much+物質名詞 物質名詞の数量 a few,a little,a lot of
16 助動詞can 当然・勧告を表すshould 義務・必要を表すhave to-v 選択疑問文
17 there+be動詞 there+be動詞の疑問文 there+be動詞の否定文 不規則変化の複数形
18 how oftenと頻度の表し方 how longと時間の表し方 how+形容詞 複数名詞の所有格
19 頻度を表す副詞 前置詞のまとめ 形容詞として働く前置詞句 所有・所属を表すof+名詞
20 SVOO文型 不定詞(動詞の目的語) 目的を表す不定詞 every-/some-/any-/no-

詳しい指導内容はをご覧ください。

プログレス21 REVISED BOOK 2

成語を含む単語数は約1520語で、中2~中3用とされています。

単元:未来の表現、感嘆文、比較、関係代名詞、不定詞、現在完了・現在完了進行形、過去完了、過去完了進行形、受動態、物の成り立ちの表わし方、動名詞、再帰代名詞、知覚動名詞、使役動詞

各項目については、当塾英語科講師の甲田が説明しているコチラをご確認下さい。

1 SVC文型 SVOC文型 助動詞will/won't
2 感嘆文 副詞節:理由と時 副詞節:条件
3 比較(比較級)

詳しい指導内容はをご覧ください。

プログレス21 REVISED BOOK 3

成語を含む単語数は約1570語で、中3~高1用とされています。

単元:関係代名詞、分詞、副詞節、分詞構文、未来完了、推量を表わす助動詞、関係副詞、間接話法、比較、間接話法、仮定法


BOOK 4 ~ BOOK 5:文法の整理と実用的な内容

BOOK 4とBOOK 5は、前述のBOOK 1からBOOK 3までで習得した文法を体系的に整理し、不足している部分を補完する役割を果たします。

これらの冊子は、英語の理解力と表現力を向上させるために、さらに高度な文法ルールや表現方法を提供します。

英語の高度なトピックに挑戦し、実用的な英語スキルを身につけます。これにより、日常生活やビジネスでの英語コミュニケーションがより円滑に行えるようになります。

また、『プログレス』には、改訂版である『プログレス21 REVISED版』があります。この改定版は、ページのレイアウトをより分かりやすく変更し、学習者の利便性を向上させました。文法項目に変更はなく、従来の内容をより使いやすくアレンジしたものです。REVISED版を通じて効果的に学び、英語スキルの向上に注力できます。

総括すると、『プログレス』は段階的に英語力を高めるための包括的な教材であり、BOOK 1からBOOK 5までの各冊が学習者のニーズに合わせて設計されています。

英語初心者から上級者まで、幅広いレベルの学習者に適した内容を提供し、実用的な英語スキルの習得をサポートします。

プログレス21 REVISED BOOK 4

成語を含む単語数は約1410語です。

単元:命令・忠告・依頼の表わし方、現在時制のまとめ、意見の表わし方、過去時制のまとめ、感情の表わし方、未来時制のまとめ、願望・祝福などの表わし方、仮定法のまとめ、好き嫌いの表わし方、分詞のまとめ、想像の表わし方、不定詞のまとめ、主張・説得・議論の仕方、動名詞のまとめ、メールなどによる連絡の取り方、直接話法・間接話法のまとめ、数やサイズの表わし方、助動詞のまとめ、感謝・謝罪の表わし方、関係詞節のまとめ
プログレス21 REVISED BOOK 5

成語を含む単語数は約2150語です。

単元:名詞、代名詞、形容詞、関係詞節、比較表現、副詞、倒置、省略、文の主語、動詞の態、否定表現

 

2.プログレスでの主な課題

プログレスには、上記のような特徴があり、文章も長文で内容も難しい教材となっています。単語数が多いのでとにかく単語を覚えて語彙力を高めていかなければなりません。

また、単語の量が多いため、予習の段階で単語の意味調べに時間がかかってしまい、和訳するための時間が確保できないということが起こってしまいます。単語の意味を調べても、英文の内容が複雑なために自力で和訳することが非常に難しいことも課題です。

中高一貫校の授業は進度がはやいために内容を理解することができないまま、授業が進んでしまうというケースも多く目にします。

また、復習の際も、授業をしっかりと理解することができていないために何から手をつければ良いのか分からず、プログレスに対応する参考書がないために、自力ではどうすることもできないといった事態に陥ってしまいます。

中高一貫校のテストは広範囲から出題されるためにしっかりとテスト対策に取り組む必要があります。

しかし、プログレスは演習問題が少ないために応用問題に触れる機会が少なく、対応がなかなかできません。

文法の解説も細かくされていないために、授業だけで理解し、知識を身に着けることが難しいのが現状です。

また、プログレスの勉強に時間を費やしすぎてしまうと、大学受験で必要な勉強と異なる部分があるため、受験勉強とのバランスをとることが難しいことも課題として挙げられます。

大学入試で必要な論説文・評論文は、プログレスでは取り扱われていないため、それに対する語彙や文法の対策が不十分となってしまいます。
そのため、

・授業の進度に追いつけない
・単語が多すぎて覚えられない
・予習をしようとしても単語が多く、単語調べに時間がかかってしまい、日本語訳まで手が回らない
・英文が難しく、訳せない
・予習復習に時間がかかり、他の教科を学習する時間が減ってしまう
・プログレスに対応する参考書もなく、授業だけでは理解が追いつかない
・演習問題が少なく、応用問題に対応できない
・教科書と受験に必要な内容が異なるため、受験勉強が疎かになってしまう
・受験用の語彙・文法が身につかないなどの状況に陥ってしまうことがあります。

3.プログレスの攻略法

中高一貫校専門塾エスコット(Escot)は、完全1対1の個別指導で、上記のような課題に対して以下のような対策を行います。

予習・復習の簡略化予習…こちらから予習したい内容を厳選し、予習専用のプリントをお渡しし、効率よく予習ができるように指導いたします。
復習…授業後には復習内容が明示できるようなプリントをお渡し致します。文法・構文学習計画に基づいて、学習内容を指定させていただきます。授業内でテストを行い、必ず学習内容のチェックを行います。

文法・構文が身に着くまで繰り返し学習をすることで、文法・構文をしっかりと学習していきます。単語・熟語長期的視野に基づいて計画を作成し、週ごとに効率よく学習していきます。

長文読解プログレスでは扱われていない大学入試で必要となる論説文・評論文対策も、個々に合わせた学習計画に基づき進めていきます。

学年別単元と開講コース学年別の英語対策と単元は各リンク先をご覧ください。学年別でコースを設けておりますので、様々なニーズに合わせた指導が可能です。
中1
中2
中3
高1

また、教室型の授業の他、オンラインでも同様の授業が受講可能です。当塾のオンライン授業につきましては、コチラをご覧ください。

中高一貫校専門塾エスコット(Escot)は、完全1対1の個別指導で、生徒さん1人1人に合わせたプログレス対策を行いますが、生徒さんそれぞれに状況が異なるかと思いますので、まずは1度お問い合わせください。
当塾での取り組み当塾では、ニュートレジャー対策のほかにも、中高一貫校で多く採用されている、ニュートレジャーバードランド対策も行っています。

また、『中高一貫校に通う生徒のための英語勉強法』を参考に、英語の勉強方法を今一度見直し、『中高一貫校に通う生徒のための勉強計画の立て方』にもあるように、勉強計画を立てながら英語の勉強を進めていきましょう。

開講講座:ワンポイント講座 古典ワンポイントゼミ【国語】

古典文法をパート別に分け、各パート2回完結の授業としてご用意しました。定期試験の範囲の対策に、受験生の苦手範囲の克服に、とニーズに合わせた受講が可能です。