英検準2級|中学生の合格率は?学年別の目安・レベルと合格する勉強法
「中学生で英検準2級を取りたい」「合格率はどのくらいなのか知りたい」という保護者や生徒の方は多いのではないでしょうか。英検準2級は高校中級程度の英語力が求められる級であり、中学生にとっては決して簡単な目標ではありません。
一方で、しっかりと対策を行えば中学生でも十分に合格できるレベルでもあります。このページでは、中学生の英検準2級の合格率と、その背景、合格するために必要な条件・勉強法を整理して解説します。
中学生の英検準2級の合格率はどのくらいか
まず、多くの方が気になる「中学生の英検準2級の合格率」についてです。
中学生の英検準2級の合格率は4割を下回っています。つまり、データ上は中学生が英検準2級に合格するのはかなり難しいということがわかります。
- 中学生全体で見ると、半数以上が不合格となっている
- 一方で、中学生受験者のうち4割弱は合格している
この数字は、「ハードルは高いが、適切な対策をすれば決して不可能ではない」ということを意味します。つまり、英検対策の勉強をしっかり行えば、中学生でも英検準2級に合格することができるということです。
中学生が英検準2級に合格するための必須条件
英検準2級は、高校中級程度の英語力が求められる級です。試験は主に
- リーディング(長文読解・語彙・文法)
- リスニング
- ライティング(英作文)
で構成されており、2次試験では面接(スピーキング)もあります。中学生がこのレベルに合格するための必須条件は、次の4つです。
- 中学校で習う文法をマスターしていること
- 語彙力(単語力)を強化していること
- 英作文に慣れていること
- 英文を聞いて理解できること(リスニング力)
中学校で習う文法をマスターできると、英検準2級合格に一気に近づきます。加えて、中学校で習う単語を完璧にし、高校で覚えるべき1800語を身につけることができれば、多少文法があいまいでも「なんとなく英文の意味を推測する」ことができるようになります。
必須条件をクリアするための勉強法
中学校で習う文法をマスターする
まず土台となるのが、中学校で習う全ての文法の理解です。これができていない状態で準2級に挑戦すると、読解・英作文・リスニングすべてで苦戦してしまいます。
- 英検準2級の過去問や、文法問題集を解いてみる
- 間違えた問題は、必ず解説を読み込み、なぜそうなるのかを理解する
- 定期的に同じ単元を解き直し、知識の抜けをなくす
文法をマスターすることは、英文の理解はもちろん、英作文を書く力の向上にも直結します。土台となる文法が固まっていないと、「言いたいことはあるのに英語にできない」という状態になってしまいます。
語彙力(単語力)を強化する
次に重要なのが語彙力です。中学校で習う英単語はすべて覚えたうえで、さらに高校で覚えるべき1800語に取り組みましょう。
目標としたい単語力のレベルは、
- 単語を見た瞬間に意味がパッと答えられる
- 文章の中で出てきても、意味でつまずかない
という状態です。英文が読めない・聞き取れない原因の多くは、文法ではなく単語の意味がわからないことにあります。単語が分かれば、多少文法があいまいでも、前後の文脈から内容を推測し、スピーディーに解いていくことができます。
英作文に慣れる
準2級では、出題されたテーマについて英作文を書く問題が出題されます。ここで重要なのは、
使わなければならない文法を指定されるわけではないという点です。つまり、
自分が書ける範囲の文法・表現を使って、指定された字数をクリアすれば良いということです。
英作文では、
- 自分の知っている単語と文法を組み合わせて書く
- 読み手にとって内容がわかりやすく、筋の通った文章にする
ことが求められます。そのためには、前述したように文法をマスターすること、語彙力を高めることが極めて重要です。
書いた英作文は、必ず
- 学校の先生
- 塾の先生
などに添削してもらうようにしましょう。客観的に見てもらうことで、自分では気づきにくいクセやミスを修正できます。
英文を聞いて理解する(リスニング対策)
英検準2級のリスニングに対応するには、毎日英語を耳に入れる習慣をつけることが大切です。
- 英検準2級の過去問のリスニング音源を繰り返し聞く
- 英検対策用のCDや音声教材を活用する
- 音声を聞きながら文章を目で追い、一緒に発音する(オーバーラッピング)
さらに、音声を聞きながら少し遅れて同じように発音するシャドーイングを行うと、黙読だけの場合よりも多くの感覚を使うため、表現が記憶に定着しやすくなります。
英文が聞き取れないということは、単語が理解できていないということでもあります。リスニングの復習をしながら、出てきた単語の意味をしっかり確認し、単語学習と同時に進めていきましょう。
詳しい勉強法については、『中学生でも英検準2級に合格できる勉強法』もあわせて参考にしてください。
中学生の英検準2級の合格率が低い原因
では、なぜ中学生の英検準2級の合格率が4割弱と低いのか、その原因を考えてみましょう。
最大の理由は、中学校では英検準2級レベルの授業を受けることができないという点にあります。
- 準2級は高校1年レベルの内容を含んでいる
- 中学校の授業だけでは、必要な文法・語彙・読解量が足りない
- 英作文やリスニングへの対策が、授業内では十分に行われていないことが多い
このため、英検準2級に合格するには、
- 独学で高校内容に先取りして取り組む
- 塾などで、準2級レベルの学習を追加で行う
必要があります。
先に述べたように、学校の授業では習わない範囲をマスターすることがマストとなるため、計画的に勉強時間を確保しながら英検対策を続けていくことが重要です。
まとめ:中学生でも準2級合格は十分可能
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
- 中学生の英検準2級の合格率は4割を下回るため、決して簡単ではない
- しかし、4割弱の中学生は実際に準2級に合格しているため、適切な対策をすれば十分に狙える
- 合格の必須条件は、中学文法のマスター・語彙力強化・英作文への慣れ・リスニング力の4つ
- 学校の授業だけでは準2級レベルに届かないため、高校1年レベルの内容や準2級対策の学習が必要
- 過去問や問題集、リスニング教材を活用して、日常的に「準2級レベルの英語」に触れる環境を作ることが大切
中学生で英検準2級に合格するのは簡単ではありませんが、高校1年レベルの学習や英検準2級取得のための学習をきちんと積み重ねれば、十分に合格レベルに到達することができます。
当塾での取り組み
当塾では、英検取得のための学習も可能な「二週間完結・定期試験対策ゼミ」をご用意しています。定期試験対策と並行して、英検準2級レベルの文法・語彙・読解・リスニングを効率よく身につけることができます。
オンライン授業であれば、
- 全国どこからでも受講できる
- 通塾時間が不要なため、体力を温存しながら学習に集中できる
- 自宅など、勉強し慣れた環境で英検準2級の対策が進められる
といったメリットがあります。学校では学習できない範囲・英検準2級取得のための学習を、効率的に進めていきましょう。
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普段の英語学習全般については、中高一貫校に通う生徒のための英語勉強法もあわせてご覧いただくと、日々の勉強の進め方がより明確になります。

