効率の良い英検対策

代表 夏井:今回ですが、効率の良い英検対策という事で、中学生高校生ひいては小学生、色んな生徒さんが英検を受験しているという中で、そもそもですが英検を受験する意義はどのあたりにあるんでしょうか?

英語科主任 中尾:例えば中学校1年生ぐらいの段階で単語を覚えるというのが一番大きいと思います。実際文法を定着させていくとか、英作文を書けるようにするというのは正直小5とか小6ぐらいだとちょっと難しい側面があるので、その将来的にゆくゆくその読み書きがちゃんと出来るようにしていくと考えると、中1で5級、中2で4級、中3で3級ぐらいが取れていれば全然問題ないかなと思います。

たまに先取りでどんどん英検の勉強をして、例えば中2で準2級持っていますとかという子もいますが、英作文を書いてみたり文法問題を解いてみたりすると思ったより書けないです。知識が断片的に入ってしまう状態でどんどん級を進めていっても、どこかで必ず頭打ちになってしまいます。なので、語彙を覚えるとか興味があるからやってみるというのは全然いいと思いますが、例えば中3で2級を取っているから英語は大丈夫ですか?と言われたら全然大丈夫じゃないという所が正直な所です。

代表 夏井:私もよく生徒さんを拝見するとそんな気配を凄い感じます。英検2級取っているんだよね?君、みたいな事を感じる事はまあまああったりします。
英語科主任 中尾:だから学校の勉強と英検の勉強で両立出来ていれば問題ないし、逆に効果的だと思います。ですが、英検の勉強だけに集中しちゃうというのは大反対です。
代表 夏井:とは言いながら、例えば中学校から高校に内部進学する際にどうしても英検3級が必要だとか等々色んな事情もある方もいらっしゃると思います。なので、敢えて英検対策の話をしたいと思っております。まず、これから英検取りましょうと思ったタイミングで最初に手を付けた方がいいのは一体何でしょうか?

英語科主任 中尾:完全に単語です。正直な話、英検はもうほぼ4択の試験と、あとはリスニングとライティングになっています。大体先取りして受かっているお子さんを見ていても、文法問題はあんまり出来ていなくても大体リスニングと単語を覚えて、ある程度単語が入っていればちょっと文法が分からなくても文章が読めたり単語問題の4択は解けるというのがあります。とにかく結果を出したい、というのが優先なのであれば単語を覚えてしまうのが一番です。

代表 夏井:まず単語を抑えていけばもちろんそれは急に、例えば3日で完成するような話ではないと思うので、順繰りに時間を計画的に覚えるペースだったり繰り返す頻度を考えながらという事になるかと思います。では合わせて、例えば単語はある程度覚えられるようにというラインが見えてきた時に、次に手を付けるとするとどこですか?

英語科主任 中尾:次に手を付けるのがリスニングです。なので、単語を覚える際に赤シ―トで隠しながら、目で見て覚えていてもリスニングは出来るようにならないので、単語を覚える時に音読したりとかCDを使って学習していくのが良いです。そうするとリスニングは発音出来ない単語は聞き取れないんです。自分が発音出来る単語は聞き取れるので、単語を覚えつつ次にリスニングでしっかり聞き取れてある程度こんな事を聞かれているからというので答えられるようにして、その次にライティングだと思います。ライティングは自力で勉強するのは不可能です。なので、書いて直されて、書いて直されてというのを繰り返していくというのが多分一番近道かなと思います。

代表 夏井:ちょっと話が戻ってしまいますが、リスニングは例えば英検だとたくさん過去問、模擬問題的なものが結構あったりするので最終的にはそれを使って対策を行っていくかと思います。ですが、それ以前にやらなきゃいけないリスニングの対策は例えばどんな事がありますか?

英語科主任 中尾:それ以前にやらないといけないリスニングは学校の教科書の付属のCDを聞くというのが一番いいと思います。いきなり聞いた事ない初見の文章を読まれて聞ける子はほぼいないです。なので、まず読んだ事があるものを音声だけで理解出来るか?という練習をした方がいいです。そうすると、New Treasureを使っているんだったらそのNew Treasureの本文の会話文の所を最初は見ながら聞いて、次に教科書を閉じて音声だけを聞いて理解出来て、それである程度耳を慣らしてから初見の文章を読まれているもの、過去問を解いたりというふうになっていくと思います。

代表 夏井:理解出来てというのが結構生徒さんによって尺度が曖昧な感じがするんですが、そこらへんはどう捉えればいいですか?

英語科主任 中尾:例えば、全部覚えておくというのは無理だと思いますから、例えば途中の2文3文ぐらいで止めて、じゃあ今何読まれていたの?というのを復唱させるという事でもいいですし、あるいは内容をちょっと言ってみてという形で、それで言えているのであれば概ね聞き取れていると考えていいと思います。

代表 夏井:なるほど、長文については何かやる事はあります?

英語科主任 中尾:そうですね、本当に全部かっちり読めるようにするにはもの凄く時間が掛かってしまいます。なので、まずは点数取れるようにというのを考えると、過去問だったり問題集を解いていく中で、出てきた単語を覚えます。結局単語になってしまいますが、それが一番近いかなと思います。

あとは、あんまり学習として正しいかどうかはさておいて、最初に選択肢を見てしまいます。問題文を見てしまって、全部を読んでから答えるという感覚ではなく、聞かれている事を探して、それを探しながら読んでいくというのを練習するといいと思います。なので、級にもよりますが一つの文書で設問が3から5あったとして、その3題の聞かれている事をまずさっと読んで、それがもう何を聞かれているか分からなかったら答えようがないので、そういうお子さんの場合はまだこう単語が足りてないという所なので、単語に戻ります。聞かれている事が分かっているという場合であればそれを探しながら読んでいって、選択肢から探して大体正答率が6割を超えているのであればその演習を続けていって出てきた単語を覚えていけば、なんとか間に合っていくというような感じです。

効率の良い英検対策

受験や就職で英検を英語力の証明として活用される方も多いのではないでしょうか。しかし、どのように対策を進めていけば良いのか悩んでいる方や、何から手をつければよいのか分からない方もいらっしゃるかと思います。そのような方向けに、英検の対策を効率的に進めるための方法をいくつか紹介していきます。

語彙力を高める

英検3級までに必要な語彙数は約700〜1,200単語で、語彙力さえついていれば合格できることもあります。また、英検1級に必要な語彙数は約10,000単語です。どの級の勉強を始める場合であっても、単語帳を1冊は用意して繰り返し学習することが大切です。

過去問題を利用する

英検の公式サイトには、3年分の過去問題が掲載されています。英検の過去問題を解いてみて、正答率と苦手な分野をまず把握しましょう。苦手な分野が分かれば、その単元を重点的に学習します。本文内で分からない単語が出てきた場合はすぐに辞書を引き、分からない単語をなくしていくことも大切です。

長文対策

長文がはやく読めるようになるためには日々の積み重ねが大切です。
文の構造を把握しながら、読みにくい文章はくり返し読み、訓練していく必要があります。また、英検には文法の問題は出題されませんが、文を正しく理解するために文法は必要不可欠のため、文法のテキストを1冊用意し、学習すると良いでしょう。

リスニング

リスニング問題が苦手であれば、シャドーイングや音読をしましょう。「言えるものは聞き取れる」というように、単語を覚える時も音を意識して覚えるとより効率的です。シャドーイングする前に、知らない単語や熟語は覚えること、文章を把握し、意味を考えながらはやく読めるようになるとより効果があります。

ライティング・英作文

英作文も急に書けるようにはなりません。まずは短文から練習し、徐々に長文も書けるように訓練します。長文対策をする際に、文構造をきちんと理解するとライティングもできるようになります。日本語訳を見て正確な英文が書けるように学習しましょう。

 

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