1日で暗記する方法と文章の覚え方
1日暗記は「範囲を減らして、同じ内容を3回以上見る」
1日で暗記を仕上げたいときは、量を広げるより、今日覚える範囲を絞ることが大切です。全部に手を出すと、見たことがあるだけで終わりやすくなります。点につながりやすい範囲を選び、同じ内容に3回以上触れる形にします。
- 今日覚える範囲を、配点が高いもの・よく出るもの・落としにくいものから選ぶ
- 1回目は全体を速く見て、覚えているものとあやしいものを分ける
- 2回目は隠して言う、書く、小テストにするなど、自力で出せるか確認する
- 3回目は間違えたものだけを集めて、短く反復する
- 寝る前にあやしいものを確認し、翌朝に同じ範囲をもう一度見る
「明日までに覚えたい」と思うほど、範囲を広げたくなります。しかし、1日暗記で大事なのは、覚える候補を増やすことではありません。テストで使う可能性が高い範囲を選び、見て終わりではなく、自分で言える・書ける状態まで持っていくことです。
たとえば、英単語を200語眺めるより、80語を3回確認し、最後に日本語から英語を言えるか試す方が点につながりやすくなります。漢字も同じで、何度も書くことより、見ないで正しく書けるかを確認することが大切です。
このページでは、1日で暗記する量の目安、当日の進め方、英単語・漢字・社会理科・文章暗記の使い分け、寝る前と翌朝の確認まで整理します。
先に決めること
- 今日の範囲を3回以上見られる量にする
- 見て分かるものと、見ないと出てこないものを分ける
- 最後は「言える」「書ける」「説明できる」で確認する
1日で暗記できる量の目安
1日で覚えられる量は、もともと知っている範囲がどれくらいあるかで変わります。初めて見る内容が多い日は、量を減らして精度を上げた方が安全です。
- 英単語:50〜150語。既習語が多いほど増やせます。
- 漢字・語句:20〜60個。書ける状態まで求める場合は少なめにします。
- 社会・理科の用語:50〜120個。一問一答は回しやすいですが、意味まで確認します。
- 文章暗記:短い段落から数段落。全文より、意味のまとまりごとに再現できる範囲を選びます。
目安はあくまで参考です。実際には、3回以上回せる量かどうかで決めます。1回読むだけで終わる量は、暗記したつもりになりやすいため避けます。
1日で暗記する当日の進め方
当日は、最初から細かく覚えようとするより、全体を見てから、出てこないものに時間を寄せます。
- 範囲を決める
全部を狙わず、点につながりやすい範囲を優先します。テスト範囲表、学校ワーク、塾プリントから、出やすい部分を選びます。 - 1回目は全体を見る
音読や黙読で通し、覚えているもの、あやしいもの、ほとんど初見のものに分けます。 - 2回目は自力で出す
赤シート、紙で隠す、口に出す、書くなどして、見ないで言えるか確認します。 - 3回目は間違えたものだけを見る
全部をやり直すのではなく、間違えたもの・出てこなかったものに集中します。 - 寝る前と翌朝に確認する
寝る前はあやしいものだけを見ます。翌朝は同じ範囲を軽く確認し、残っているかを見ます。
当日の基本
広く浅くではなく、狭く何度も。覚えたかどうかは、眺めた回数ではなく「見ないで言える・書ける」で確認します。
教科別の覚え方
1日暗記では、教科ごとに「覚えたと言える状態」が違います。英単語は意味だけでなく発音とつづり、漢字は書けるか、社会・理科は用語の意味や理由まで確認します。
英単語は「意味→発音→書けるか」で見る
英単語は、意味だけを見て終わると、テストで書けないことがあります。1日で仕上げる場合も、音とつづりをセットで確認します。
- 英語を見て意味を言う
- 日本語を見て英語を言う
- あやしい単語だけ書く
- 寝る前は間違えた単語だけ見る
すべてを書き続けるより、間違えた単語を何度も見る方が効率的です。すでに覚えている単語に時間を使いすぎないようにします。
漢字・語句は「書けるか」まで確認する
漢字や語句は、見て分かる状態と、答案に書ける状態が違います。テストで書く必要があるなら、最後は必ず手を動かして確認します。
- 読みを確認する
- 意味を短く言う
- 見ないで書く
- 間違えた字の部品だけを確認する
何回も同じ字を書くより、どこを間違えたかを見てから書き直す方が残りやすくなります。
社会・理科は「用語+理由」をセットにする
社会や理科の用語は、一問一答だけで終えると、少し聞かれ方が変わったときに答えにくくなります。1日暗記でも、用語の横に理由や特徴を一言添えます。
- 用語を見て意味を言う
- 意味を見て用語を言う
- なぜそうなるかを一言で説明する
- 図・表・年表・地図と結びつける
たとえば社会なら、人物名だけでなく「何をした人か」を言う。理科なら、用語だけでなく「どんな現象か」を言う。この一言があると、暗記がテストで使いやすくなります。
文章を1日で覚える方法
文章を丸ごと覚える場合は、全文を最初から最後まで何度も読むより、意味のまとまりで分けた方が覚えやすくなります。
- 2〜4行ごとに区切る
長い文章を一気に覚えようとせず、意味がまとまるところで分けます。 - キーワードを選ぶ
固有名詞、理由を表す言葉、対比を表す言葉、まとめの言葉に印を付けます。 - 見ないで言う
言えない部分だけを暗記対象にします。全部を同じ重さで扱わないことが大切です。 - 穴埋めにする
キーワードだけ隠して言えるか確認します。 - 最後に通して確認する
区切りごとに言えたら、全文をつなげて確認します。
文章暗記の注意
一字一句を完璧に覚える必要があるのか、要点を言えればよいのかで進め方は変わります。テストで求められる答え方に合わせて、全文暗記か要点暗記かを分けます。
音読・書く・図にする方法の使い分け
暗記の方法は、内容によって変えます。英語や文章は声に出す、漢字や英単語は書く、理科や社会の関係は図にするなど、覚えたい内容に合わせます。
音読は、英語や文章暗記に向いている
音読は、目で文字を追いながら、自分の声を耳で聞ける方法です。英単語、英文、古文、短い説明文など、声に出した方が流れをつかみやすい内容に向いています。
- 最初は見ながら読む
- 次に一部を隠して読む
- 最後に見ないで言えるか確認する
書く方法は、漢字・英単語・用語確認に向いている
書く暗記は、漢字や英単語のように、答案に文字として出す必要があるものに向いています。ただし、何も考えずに書き続けると作業になりやすいです。
- 間違えたものだけを書く
- 意味を思い浮かべながら書く
- 1回書いたら、見ないでもう一度書けるか確認する
図にする方法は、流れや関係を覚えるときに向いている
歴史の流れ、理科のしくみ、文章の要点などは、文字だけで覚えるより図にした方が残ることがあります。
- 原因と結果を矢印でつなぐ
- 似ているものを左右に分ける
- 用語の関係を線で結ぶ
- 地理や理科は、図や表に直接書き込む
1日暗記では、きれいな図を作る必要はありません。後で見て意味が分かる簡単な図で十分です。
前日夜と翌朝にやること
暗記は、夜に新しい範囲を広げすぎると残りにくくなります。前日夜は、新しい内容よりも、あやしいものの確認に寄せます。
- 寝る前:間違えたもの、出てこなかったものだけを見る
- 寝る直前:新しい範囲を増やしすぎない
- 翌朝:寝る前に見たものをもう一度確認する
- テスト直前:全部ではなく、間違いが多かったものだけ見る
睡眠を大きく削ると、翌日の集中力が落ちます。前日に詰め込む場合でも、最後は「覚えたものを残す」時間として睡眠を取る方が現実的です。
やりにくくなる勉強
1日暗記では、時間の使い方を間違えると、勉強した量のわりに残りにくくなります。次のような進め方には注意します。
- 範囲を決めずに始める
どこまでやるかが決まっていないと、最後まで確認できずに終わりやすくなります。 - 眺めるだけで終える
見たことがある状態と、答えられる状態は違います。 - 寝る前に新しい範囲を増やす
あやしいものの確認が薄くなり、翌朝に残りにくくなります。 - 全部を同じ重さで扱う
覚えているものに時間を使いすぎると、間違えやすいものが残ります。
1日暗記のまとめ
- 1日で暗記するなら、量を広げず、3回以上回せる範囲にする
- 1回目は全体確認、2回目は自力で出す、3回目は間違えたものに集中する
- 英単語は意味・発音・つづりをセットで見る
- 漢字や語句は、最後に書けるか確認する
- 社会・理科は、用語だけでなく理由や特徴を一言添える
- 文章暗記は、意味のまとまりで区切ってから覚える
- 寝る前と翌朝は、あやしいものだけを短く確認する
1日暗記は、広い範囲を一気に覚えるための方法ではありません。限られた時間で、点につながりやすい内容を選び、見ないで答えられる状態に近づけるための方法です。まずは、今日の範囲を「3回見られる量」に減らすところから始めてください。
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